ドルの売られすぎに要注意
-前営業日サマリー-
ドル円は127.78円でオープン。東京市場では、先週末からの日銀の金融政策修正に対する思惑がさらに高まり一時127.23円まで下落するも、午後に入ると調整のドル買戻しの流れとなり、一時128.87円まで上昇しました。ロンドン市場では、調整のドル買いが落ち着くと、手掛かりの乏しいなか下値の堅い動きとなりました。NY時間もNY市場の休場で大きな値動きはなく、128.49円で取引を終えました。
-ドルの売られすぎに要注意-
本日は中第4四半期GDP、英失業率、独ZEW景況感調査、米NY連銀製造業景気指数、米ウィリアムズ・NY連銀総裁の発言、日銀金融政策決定会合(1日目)が予定されているほか、米大手企業の決算発表が本格化します。
材料は比較的豊富ながら、やはり注目は日銀金融政策決定会合でしょう。昨日は先週に続き、日本の長期金利が0.5%を上回る場面があり、日銀が長期金利を許容上限の0.5%以下に抑え込めきれていない場面が散見されました。本日は米国祝日明けで市場参加者層が厚くなると考えられ、日銀による金融緩和修正の思惑高まりを背景とした円高加速の展開も考えられます。
一方で「市場は日銀の実質的な利上げを過剰に織り込んでおり、円が買われすぎている」との見方も、一部で強まっています。本日は金融政策決定会合の初日ということで手掛かりとなる情報が出てこないと考えられますが、昨日のロンドン時間と同様に、これまでの円全面高に対する調整のドル買戻しが強まる局面があるかもしれません。日銀関連の情報に敏感な値動きに注意しつつ取引に挑みたいです。