FXレポート

ドル円急落、今後注目の経済指標

-前日サマリー-
 ドル円は133.39円でオープン。東京市場では、日銀関係筋からの「日銀はYCC(イールドカーブコントロール)の再修正を急がない」と観測報道が伝わったことで円安へ、134.36円まで上昇しました。ロンドン・ニューヨーク市場では、米雇用統計で平均時給が予想を下回ったことでドル売りへ、134.50円から133.25円まで下落しました。また、24時に発表された米ISM非製造業景況指数が景気後退ラインの50を下回ったことでドル安は加速、132.16円まで急落して取引を終えました。

-ドル円急落、今後注目の経済指標-
 本日のイベントは、独鉱工業生産、欧失業率が予定され、日本が休場となります。
 先週発表された米経済指標の中でも、ISM非製造業景況指数のサプライズは大きいものでした。事前予想が「55.0」に対して結果は「49.6」と、景気後退ラインの「50」を2022年6月ぶりに下回りました。製造業指数は「50」割れが続く一方で、非製造業は堅調と思われていた中でのネガティブサプライズでした。
 ISM景況指数は、半年後の米国景気を占う景気先行指数として知られています。昨年からの為替相場では、インフレ動向を示す経済指標(CPI、PPI、PCEなど)が最も注目されてきましたが、今後は景気後退(リセッション)を占う経済指標(PMI、GDP、小売売上高など)にも関心が集まることが想定されます。米経済指標に敏感な値動きになる相場を想定しながら、本日も取引に挑みたいです。

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