FXレポート

米消費者物価指数からの動意に警戒

-前日サマリー-
 ドル円は132.10円でオープン。東京市場では、特に目立つファンダメンタルズがなかったことで132円台前半での「往ってこい」の推移となり、方向感に欠ける展開となりました。ロンドン市場では132円後半でのレンジ推移となりましたが小幅高。NY市場では、序盤に反発しましたが、手掛かりに欠けたことでレンジ相場は継続。ドル円は132.48円で取引を終えました。

-米消費者物価指数からの動意に警戒 -
 本日のイベントは、豪貿易収支、中国消費者物価指数・生産者物価指数、米消費者物価指数・新規失業保険申請件数、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の発言、ブラード・セントルイス連銀総裁の発言が予定されています。
 今後の米国政策金利の行方を占う上で消費者物価指数は注目度の高い指標です。直近の雇用統計や経済指標からFOMCにおける利上げペースは鈍化する見通しとなっており、これをさらに肯定する内容となるかに注目が集まります。前年比の予想では、総合とコア(変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたもの)は共に前回値を下回る見通しです。マーケットでは既に利上げペースの鈍化を織り込んでいますが、足元のFRBボードメンバー発言は「タカ派」「ハト派」で意見は割れているため、金利動向は同指標の結果に左右される部分が大きいと考えられます。年初からの高いボラティリティを考慮すると、短期的には大きな値動きとなる可能性があるため、指標発表前にはポジションを少なくする戦略が有効かもしれません。またタカ派で知られるブラード・セントルイス連銀総裁の発言からの動意にも警戒しておきたいです。

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