ドル円反発、ADP雇用統計に注目
-前日サマリー-
ドル円は131.01円でオープン。東京市場では、売り優勢の展開となり、本邦輸出勢や投機筋のドル売りが観測され、130.58円まで下値を広げました。ロンドン市場では、時間外の米10年債利回りの低下が一服したことを背景にドル買いが先行、130.81円まで値を戻しました。ニューヨーク市場では、米JOLTS求人の結果が好感されたことを受けドル円が大幅に上昇、132円の大台を超えました。その後もじりじりと上昇が続き、132.68円で取引を終えました。
-ドル円反発、ADP雇用統計に注目-
本日のイベントは、中財新サービス業PMI、欧生産者物価指数、米ADP雇用統計、米新規失業保険申請件数が予定されています。市場参加者が戻ってきたことによって本格的に市場が動き出しました。昨年末は、日銀のヘッドラインで動意づく展開が多かったですが、今週から米経済指標の発表が本格化します。昨日発表されたJOLTSの求人件数が市場予想の1,000万件を上回ったことでドル円は買い優勢となり高値を更新。また、FOMC議事録では、「2023年にFF金利の引き下げ開始が適切と予想する当局者は居なかった」と緩和に対して否定的な内容であった事もドル買いを後押ししています。
本日の注目指標であるADP雇用統計は市場予想が前回の結果よりも強気となっています。今回の結果が市場予想を上回る内容となった場合は、ドル買いの流れに乗っかる形で、短期的に大きく上昇することが考えられます。一方で、足元のドル円の強さに対し米長期金利は下落しており、これがドル円売りの材料となれば上値が重たくなり、下落に転じる可能性も考慮されるため、米金利の動向を注視しつつ、本日発表のADP雇用統計に備えて取引に臨みたいです。