2023年スタート、クラッシュリスクに警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は132.99円でオープン。東京市場では仲値にかけて円が買われる流れ、昨日安値の132.88円を下抜けて132.39円まで下落しました。ロンドン市場ではドル安圧力も加わり131.50円付近まで下落、その後は131.50円から132.14円のレンジ相場となりました。ニューヨーク市場では、日銀が2024年度の物価見通しについて引き上げる可能性が大きいとの観測報道を受け円高が加速、一時130.79円まで下落したのち、131.10円で取引を終えました。
-2023年スタート、クラッシュリスクに警戒-
本日のイベントは、欧州、仏でPMIの改定値が発表されますが、米国、英国、日本などほとんどの主要国が休場となります。多くの国が休場になるため、流動性の低下による突発的な値動きには警戒が必要です。
2022年末のドル円は安値引けしています。2019年の年始には、ドル円が5分間の間に4円下落したフラッシュクラッシュが発生しました。アップルの業績不安の材料が口実にされたとも考えられていることから「アップルショック」と呼ばれることもありますが、原因としては、「前年のドル円安値引け」「年始で流動性が低い地合い」「アルゴリズム取引や高頻度取引」などが言われています。2022年末最終営業日に日銀の物価見通しに関するヘッドラインが出ていたことや、2022年末のドル円も安値引けだったため、本日も似た状況のマーケット環境と言えるかもしれません。急な値動きに警戒しながら取引に臨みたいです。
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