米ケース・シラー住宅価格指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は132.88円でオープン。仲値にかけて本邦輸出企業によるドル売りが観測され132.33円まで下落しました。その後、黒田日銀総裁の講演内容が伝わるも目新しい発言はなく、クローズにかけてじりじりと上昇し132.63円で取引を終えました。
-米ケース・シラー住宅価格指数に注目-
本日のイベントは、日雇用統計、米ケース・シラー住宅価格指数が予定されている他、豪、NZ、英、南アフリカ、カナダが休場となります。
先日公表された11月米消費者物価指数は市場予想を下回る鈍化となり、インフレの緩和が示されています。しかし、内訳をみるとCPIの約3割を占める家賃は依然として高止まりしているのが現状です。来年のインフレ動向を探るうえで家賃の動向に注目しています。住宅価格指数は家賃の先行指数となることから本日の米ケース・シラー住宅価格指数に注目です。前回の同指標は前月比-0.8%となり、住宅ローン金利上昇を受けた需要の減少が確認されました。需要減の傾向が継続するようであれば、家賃の下落圧力となりインフレの緩和が進むと想定されドル安で反応するかもしれません。
米国はクリスマス休暇明けとなるものの、英国含め休場となる国が多く突発的な値動きに注意しながら取引に臨みたいです。