2022年最後の主要イベントが終了、クリスマス前のマーケットの薄さに注意
-前営業日サマリー-
ドル円は137.77円でオープン。東京市場では、前日のドル高の反動によるドル売りが入ったほか、本邦実需勢のドル売りが観測され、上値を切り下げる展開となりました。ロンドン・NY市場では、米製造業・サービス部門PMIが予想を下回ったことでドル売りが進み一時136.30円まで下落しました。その後はFOMCやECBなど年末の主要イベントが終わり週末を迎えたこともあり、小幅な値動きとなりました。最終的には136.70円で取引を終えました。
-2022年最後の主要イベントが終了、クリスマス前のマーケットの薄さに注意-
本日のイベントは、独IFO企業景況感指数が予定されています。
先週は米CPIや米FOMC、欧ECBなど2022年最後の主要イベントが多くありました。13日に発表された米CPIは前年比7.1%と市場予想を下回りインフレピークアウトが意識されたことで、ドル円は3円近く急落しました。一方翌日のFOMCでのパウエル議長のタカ派寄りの発言や、15日のECBのタカ派姿勢は、欧米株式市場の下落とドル買い・ユーロ買いを促し、結果ドル円は一時138.17円まで反発しました。欧米の中央銀行は、改めてインフレ抑制の強硬姿勢を示しましたが、同時に、16日に発表された欧米のPMIでいずれも景気後退ラインの50を割ったことからわかる通り、着実に高まっているリセッションリスクとのバランスをこれまで以上に意識しなければいけない局面となってきています。
今週は23日に米PCEデフレーターが発表されます。週末はクリスマスとなるため、PCEデフレーターが相場に大きな影響を及ぼす可能性は低いと考えられる一方、取引が薄くなる場面での唐突な値動きも想定されます。予想外の値動きに注意して取引に挑みたいです。