米リセッション懸念は一旦後退か
-前日サマリー-
ドル円は144.10円でオープン。円買いが先行し143.53円まで下落するも、その後はゴトー日仲値にかけて反発し、144.33円まで上昇しました。米長期金利の上昇により上値をさらに追う展開の中、米ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことから144.84円まで上昇しました。その後はドル買いが一服し、144.64円で取引を終えました。
-米リセッション懸念は一旦後退か-
本日のイベントは、豪貿易収支、英建設業PMI、米新規失業保険申請件数、米クックFRB理事、ウォラーFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁の発言が予定されている他、中国が祝日休場となります。
昨日はADP雇用統計が+20.8万人と堅調な雇用状況が確認できた事に加え、ISM非製造業景況指数は56.7と予想(56.0)を上回る結果となりました。米国のGDPに占めるサービス業の割合は8割近くを占めているため、非製造業の景況感が良好であったことからリセッション懸念は後退したと見ており、ドル円は底堅く推移すると想定されます。
本日は3名のFOMCボードメンバーの発言が予定されています。直近の米経済指標の結果を踏まえて発言に変化が出るか注目です。また、今年5月からボードメンバー入りしたクック氏は公での発言は初とみられ、他のメンバーと同様にインフレ対策を最優先とするスタンスかを確認しておきたいです。