RBA(豪中銀)4会合連続の0.5%利上げとなるか、声明にも注目
-前営業日サマリー-
ドル円は140.13円でオープン。東京市場では、ドル円は方向感のない動きとなった一方で、ユーロドルはロシア国営天然ガス企業ガスプロムが、ノルドストリーム1の稼働を無期限停止にしたことを受け、一時0.9878ドルまで下値を広げ年初来安値を更新しました。ロンドン市場のドル円は、じりじりと上昇するも先週末に付けた高値が意識され上値が重たい動きとなり、NY市場では米国市場が休場のため値動き乏しく140.56円で取引を終えました。
-RBA(豪中銀)4会合連続の0.5%利上げとなるか、声明にも注目-
本日のイベントは、豪政策金利、英建設業PMI、米ISM非製造業景況指数が予定されています。
RBA(豪中銀)は、インフレ抑制のため今年5月に約12年ぶりとなる利上げに踏み切り0.25%の利上げを行いました。続いて6月、7月、8月と3会合連続で0.5%の利上げを行い政策金利は1.85%となりました。6月以降のインフレ動向はまだ分からないものの、4-6月期の四半期消費者物価指数が前年比+6.1%と1-3月期の+5.1%からインフレが進んでいます。また先週発表された小売売上高が市場予想を上振れたこともあり、市場では本日の政策金利発表で4会合連続となる0.5%利上げの観測が高まっています。
政策金利と同時に公表される声明にも注目となります。RBAがタカ派的なスタンスを維持する姿勢であれば、今後の経済指標の結果次第では、10月の次会合でも大幅利上げ期待で豪ドルが支えられる材料となる可能性がありそうです。反対にハト派的と捉えられる内容の場合、豪ドルは強い売り圧になる可能性も考慮しておきたいです。両シナリオを念頭に政策金利発表での利上げ幅と声明の内容を確認しながら、本日も取引に挑みたいです。