FXレポート

ドル円140円台に到達、米雇用統計に注目

-前営業日サマリー-

 ドル円は138.92円でオープン。東京市場ではドル買い中心の動きとなり、ドル円は139.68円まで上昇するも、午後に入り失速、その後のロンドン市場で米10年債利回りの低下と共に139.14円付近まで下押ししました。しかし、米10年債利回りが再び上昇を始めるとドル円は反発、さらに米新規失業保険申請件数やISM製造業景況指数の結果が予想を上回ったことで、ドル買いが加速し、140円台を超えました。その後のNY市場では、139.90円付近まで調整で下げるも、再び140円台に持ち直しゆっくりと上昇、最終的に140.20円で取引を終えました。

 

-ドル円140円台に到達、米雇用統計に注目-
 本日のイベントは米雇用統計が予定されています。昨日に発表されたISM製造業景況指数の結果が、予想を上回ったことでドル買い優勢の流れとなっています。予想との乖離が大きかったわけではありませんが、例月より反応が大きく市場がインフレに対して敏感になっていることが伺えます。明日の雇用統計では、失業率以外の予想値が、過去2か月の予想値と比較してやや強気の数値となっています。仮に今回の結果が全体的に予想値より強い結果となれば、9月FOMCでの0.75%の利上げを見込んだドル買いの流れが引き続き継続することが考えられます。一方で予想より悪い結果となった場合、市場予想がやや強気であることからネガティブサプライズによる、一時的なドル急落への警戒も必要になると考えられ、現状0.75%が優勢である次会合での利上げ幅が、0.5%に見直される材料となる可能性も視野に入ってきます。
 これまで7月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った事で、一時は利上げペースの鈍化観測が浮上したり、これまでに発表された米経済指標や、各要人達による9月の利上げ幅への言及などにより利上げ予想が、0.5%か0.75%で揺れ動く場面が多々見られました。FedWatchによれば現状の利上げ幅が0.75%が優勢かつ現在は、ドル買いの流れとなっていますが、本日の雇用統計の結果次第では、次会合での利上げ幅が0.5%優勢に傾き、ドル円も高値が意識されていることからドル売りの方向に流れが変わる可能性も考えられますので、雇用統計の結果を注視しながら取引に臨みたいです。

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