英GDPと米利上げに対する見通し
-前営業日サマリー-
ドル円は132.92円でオープン。東京市場では、前日の下落から売りが一服し上昇するも上値は限定的でした。ロンドン市場では、時間外の米10年債利回りが低下したことなどを受け、売りが先行し下押しする展開となりました。NY市場では、米生産者物価指数が予想を下回ったことにより一時131.73円まで日通し安値を更新するも、その後は米10年債利回りの上昇を支えに反発する展開となり133.02円で取引を終えました。
-英GDPと米利上げに対する見通し-
本日のイベントは、英四半期GDP/鉱工業生産、欧鉱工業生産、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されております。
先週4日に行われたBOE(英中銀)による金融政策レポートでは、10~12月(第4四半期)から来年末までは景気後退が続く見通しとなりました。今回の英四半期GDP(4-6月期)でのコンセンサスは前期比-0.2%と前回の0.8%からマイナスに転じる見通しとなっております。仮に予想を大きく下回る結果となると、想定以上に経済が悪化していることとなり、ポンドの売り圧力が強まることを考慮しておきたいです。
また、FRBの利上げ動向にも注目したいです。前回の雇用統計ではリセッション懸念が後退、一昨日のCPIではインフレ懸念が和らぐ結果となりました。これにより次回FOMCの利上げ幅について市場コンセンサスは0.75%が優勢だったものの0.5%に傾く形となりました。しかし依然として記録的な水準のインフレが続いていることから、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は「インフレピークアウトの判断は時期尚早」と発言しております。よって現段階では0.75%利上げの可能性もまだ大いにありうることから、今後の雇用と物価の統計を注視していきたいです。