米国休場明け、豪RBA総裁と米FRB要人発言に注目
-前日サマリー-
東京市場のドル円は135.14円でスタート。序盤には135.44円と先週末の高値圏まで上値を伸ばしましたが、正午にかけては株安による円買いの動きに押され下落、午後に135円を回復するも上値の重たい展開でした。欧州市場では、再び節目を割り込み一時134.53円付近まで下押しするも、その後は欧州株や米株先物の堅調推移を受けてリスク警戒感が後退、ドル円はクロス円と共に反発し三度大台を回復しました。NY市場では、米国休場で方向感は乏しいながらもドル円は底堅さを保って推移し、大台に乗せて135.08円で取引を終えました。
-米国休場明け、豪RBA総裁と米FRB要人発言に注目-
本日のイベントは、豪ロウRBA総裁発言/RBA議事録公表、加小売売上高、米中古住宅販売件数/クリーブランド連銀総裁発言/リッチモンド連銀総裁発言が予定されています。
とりわけ本日は、豪ロウRBA総裁発言、RBA議事録公表(6月7日開催分)の内容に注目が集まります。6月7日のRBA理事会では、市場予想を上回る政策金利0.50%の利上げを実施、今後も積極的な利上げの可能性が指摘されています。ロウRBA総裁も、足元で金融政策の正常化を早急に行う姿勢を示しており、仮に8月、9月での0.50%の利上げ継続への思惑を強める内容が確認できれば豪ドル買いを促す展開は想定されそうです。一方で、米国ではインフレ高進への懸念が断ち切れず、6月FOMCでは0.75%の大幅利上げを決定したほか、先週はスイス中銀のサプライズ利上げなど各国の利上げ圧力が一段高まっています。この動きにより、本来であれば急進的な利上げ観測が豪ドルの買い材料となるところ、株式相場の軟調さが豪ドルの重しとなっている点は否めませません。米国株が弱気相場から抜け出せない以上は豪ドルのネガティブ要因として警戒しつつ、金利上昇局面であることが買い支え要因となるかを当面は見極めていくこととなりそうです。
また、NY時間には米FRBメンバーのメスター・クリーブランド連銀総裁の発言が予定されています。翌22日からのパウエルFRB議長の議会証言を見極めたい思惑が強いながらも、投票権を有するメンバーの発言内容やスタンスを押さえておきたいです。