本邦GDPに注目
-前日サマリー-
東京時間のドル円は、129.14円でスタート。朝方に128.83円まで下落売るも仲値にかけてドル買円売りが観測され129.20円まで上昇しました。その後は時間外の米10年債利回りが2.92%代まで上昇したことから129.44円まで上昇、底堅い値動きとなりました。欧州時間では、ダウ先物が300ドル超高となったことからに129.56円まで上昇するも、すぐに反発し129.30付近を推移しました。その後は米小売売上高が市場の予想通りとなったものの、前月分が上方修正されたことにより米長期金利が上昇、ドル円は129.59円まで上昇しました。ニューヨーク時間では、米住宅市場指数が予想を下回ったことからドル円は129.08円まで大きく下げるも、クローズにかけて底堅く推移し、129.35円で取引を終えました。
-本邦GDPに注目-
本日のイベントは、日第1四半期GDP、豪第1四半期賃金コスト指数、英消費者物価指数、英小売物価指数、英生産者物価指数、欧消費者物価指数、加消費者物価指数、米住宅着工件数、米20年債入札、米ハーカーフィラデルフィア連銀総裁の発言が予定されています。
今年1月から3月までの本邦GDPが発表されますが、GDPの半分以上を占める個人消費が足を引っ張る形になると見られます。オミクロン株の感染拡大によるまん延防止措置が全国に適用された影響で、外食や旅行などを中心に個人消費が落ち込むとの見方から、市場予想は-0.4%(前期比)となっています。また、ロシアによるウクライナ侵攻で食品やエネルギー価格が上昇したことも消費下押しの一因とみられています。
日本経済の回復期待が遠のけば日本の金融緩和の出口は見えず、日米金利差からドル円は底堅い値動きになるとみられ、ドル買いのタイミングを探りながら取引に臨みたいです。