豪、6月利上げを占う議事要旨 ドル円127円はただの通過点か
-前日サマリー-
東京市場のドル円は先週終値より上昇した126.46円でスタート。黒田総裁の急速な円安をけん制する発言から一時126.24円まで円高が進行しました。しかしすぐに買い戻されるとその後は126円台半ばで揉み合う形となりました。NY市場ではさらに円安が加速し、126.99円まで上昇しましたが127円に到達することはなく、126.99円で取引を終えました。
-豪、6月利上げを占う議事要旨 ドル円127円はただの通過点か-
本日のイベントは、豪RBA金融政策会合議事要旨公表、米住宅着工件数が予定されています。今月5日に開催された豪金融政策決定会合の声明文では「忍耐強く」や「インフレが目標内に持続的に収まるまで利上げしない」などの文言が削除されました。またNZ が市場予想を上回る0.5%の利上げを実施したことから6月利上げの期待が高まっており、議事要旨からタカ派の内容が確認されるかに注目が集まります。利上げ期待の高まりを受けて豪ドルは堅調に推移すると見込まれますが、5月21日に実施される豪総選挙に向けて与野党の動向や世論調査の内容から風向きに変化が起こるかもしれません。
イースター休暇中にかけてもドル円は高値を更新し続けており、米10年債利回りは2.86%を上回る水準で推移しています。黒田総裁や鈴木財務相の円安をけん制する発言から短期的に円高に振れてもそれは絶好の買い場となり、すぐに値を戻す展開となっております。またドル高は米国経済の物価上昇を抑制する要因であることから一連の急激な円安に対する為替介入の可能性は低いため、今後も上昇基調は継続するものと考えられます。従って本日も上昇トレンドに追随し、バイアンドホールドの手法で取引に臨みたいです。