FXレポート

124円台を前に方向感に欠ける動き

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は123.76円でスタート。前日ニューヨーク市場の終値(123.80円)と比べて6銭程度のドル高水準、早朝のオセアニア市場で円安が進むと一時123.93円まで値を上げました。しかし米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨後の戻り高値である同水準をブレイクできず、一巡後は伸び悩みました。ロンドン市場のスタートでは、123.83円と東京市場のスタート時と比べ、ややドル高の水準、時間外の米10年債利回りが2.62%台まで上昇したことを手掛かりに買いが入り、一時124.00円付近まで上昇し本日高値を更新しました。ニューヨーク市場スタートの段階では、123.88円とやや勢いが鈍化。しかし前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容となったことがドル円の買い材料となったことで、ドル買いが加速し午前3時時点では123.98円まで上値を伸ばし、その後も堅調な推移が続き123.97円で取引を終えました。

-124円台を前に方向感に欠ける動き-
 本日のイベントは、 日2月国際収支・貿易収支、豪RBA半期金融安定報告、加3月新規雇用者数 失業率が予定されています。 一昨日の米FOMC議事録にて、「多くの参加者が年内1回以上の0.50%の利上げが正当化される公算」であることが指摘された後、昨日はブラード米セントルイス連銀総裁により、「2022年後半に3.5%に上昇させたい」といった旨の発言もあり、米国が一層金融引き締めに積極的な姿勢であることが、示唆される形となりました。また、米長期金利が年内最高水準の2.67%に到達するなどドル円にとっても強いサポート材料が現れる形となっており、ドル円は一定の底堅さを見せています。しかしながら、ここ数日の動きとして124円台に差し掛かると、押し戻されて売られるといったやや方向感に欠けるような動きも見せています。124円台が目先のレジスタンスとして意識されていることから、ドル円はこの124円台をブレイクして大きく上昇するか否かが、今後の方向感を決定づける上で注目すべきポイントとなるでしょう。

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