米引き締め加速への期待は高まるか
-前日サマリー-
東京市場のドル円は122.67円でスタート、122.26円まで下落するも仲値公表後は一転してドル買が優勢となり122.79円まで上昇しました。欧州市場では、東京市場で付けた高値をわずかに更新するものの方向感に乏しく122円台後半でのレンジを形成しました。ニューヨーク市場では、米長期金利の上昇に伴って日通し高値となる122.95円まで上昇、しかし上値は重たく122.70円まで戻され、その後は小幅な値動きにとどまり122.75円で取引を終えました。
-米引き締め加速への期待は高まるか-
本日のイベントは、豪RBA政策金利、米貿易収支、カナダ貿易収支、米ISM非製造業景況指数、米ブレイナード次期FRB副議長の発言、ウィリアムズ・NY連銀総裁の発言が予定されています。
2月のISM非製造業景況指数は56.5と約1年ぶりの低水準となり、市場予想を下回りました。今回の同指標の市場予想は58.3と前回を上回る見通しで、良好な景況感が確認できればFRBの引き締め加速期待からドル高要因になることも考えられます。
また、既に5月FOMCでの50bpの利上げは織り込みが進んでいますが、ブレイナード氏の発言は数か月ぶりであるため、ウクライナ情勢や高インフレの継続を踏まえたうえで直近のスタンスを確認しておきたいです。ハト派のブレイナード氏からも50bpの利上げに意欲的と取れる発言があれば、一段と織り込みが進むことも考えられるため要注目です。