FXレポート

昨日米FOMCは利上げを公表、本日は英BOEの政策金利発表

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は、118.28円でスタート。朝方のドル円は、15日のドル買いの強さはあったものの、ニューヨーク時間にFOMCを控えてか動意は強まらず、118.30円前後で小動きで推移。欧州市場では、ロシア・ウクライナの交渉進展期待が高まり、対ユーロでドルが重くなったことでドル円は118.20円まで下押しされたものの、一定の底堅さを見せました。ニューヨーク市場では、福島県・宮城県で最大震度6強を観測する地震が発生し、両県に津波注意報が発令され、ドル円に売りが出る局面もありましたが、反応は一時的ですぐに持ち直しました。FOMCに突入すると、FOMCメンバーのタカ派姿勢が好感され、ドル円は一気に119.11円まで上昇。0.25%の利上げは織り込まれていたことから、材料出尽くし感が出て、ドル円は118.60円に押し下げられました。その後は目立った動きはなく、最終的に118.74円で取引を終えました。

-昨日米FOMCは利上げを公表、本日は英BOEの政策金利発表-
 本日は、豪失業率/新規雇用者数、欧ラガルドECB総裁の発言/消費者物価指数(確報値)、トルコTCMB政策金利・声明発表、英BOE政策金利・声明発表/資産購入枠発表/BOE議事録公表、米新規失業保険申請件数/住宅着工件数/フィラデルフィア連銀景況指数/鉱工業生産が予定されています。
 昨日のFOMCの公表を受けて、ドル円は一時119.11円と2016年2月以来の高値を付けました。金融政策の利上げに関して、市場の予想通り0.25%の引き上げとなりましたが、FOMCでは今回の利上げを含み、年内に7回実施する見通しを公表し、前回の3回実施見通しから大幅に上方修正されたことで、大きくドル買いが進みました。バランスシート縮小についての詳細は公表されませんでしたが、パウエルFRB議長は早ければ5月会合にも発表の可能性があると示し、次回のFOMCの焦点の1つとなりそうです。
 明日のBOE(イングランド銀行)政策金利では、0.25%の利上げが予想されています。すでに市場では利上げを織り込んでいることに加えて、昨日にFRBの利上げが実施されたことを考慮すると、今回のBOE政策金利の引き上げがポンド買いの大きな材料になる可能性は低いと考えられます。しかし、日銀の金融緩和姿勢が継続する中においては、ポンド円は底堅く推移する可能性があると言えます。また、BOEが5月に追加利上げを行うのではないかという一部指摘もあり、これを示唆する内容が伺えれば、より一層ポンド円の上昇が期待できそうです。

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