高インフレ、消費マインドへの影響は
-前日サマリー-
東京市場のドル円は115.83円でスタート、仲値に向けてドル買いが優勢となり116円台に到達しました。その後も日経平均株価が1000円を超える大幅高となったことを支えに、一時116.19円まで上昇しました。欧州勢の参入後はドル売りが先行しドル円は115.84円まで下落、売りが一服すると米長期金利上昇に伴って、116円台まで回復しました。ニューヨーク市場では、米CPIが市場予想の通りの結果となりましたが+7.9%と歴史的な高水準だったことや米長期金利の上昇からドル買いが先行し116.18円まで上昇、その後は失速し116.11円で取引を終えました。
-高インフレ、消費マインドへの影響は-
本日のイベントは、豪ロウRBA総裁の発言、英GDP、英鉱工業生産、英貿易収支、加失業率、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
2月の米ミシガン大消費者信頼感指数は62.8と2011年以来の低水準となりました。3月の同指数の市場予想は61.5とさらに悪化する予想となっており、足元の原油高によるインフレが意識されています。昨日はロシア、ウクライナ、トルコの外相が会談を行うも停戦に向けた進展は見られなかったため、今後もロシアへの経済制裁は続きインフレが高止まりする可能性があります。すでに米英はロシア産原油の輸入禁止を決定したことからWTI原油先物は一時126ドル台まで到達しており、実体経済への影響が懸念されます。物価が上昇している中、4日の雇用統計で公表された2月平均時給が前月と変わらずで鈍化している点を踏まえると、消費マインドは市場予想を下回る可能性も考えられます。ネガティブサプライズとなることも考慮しつつ指標結果に注目したいです。