ロシア・ウクライナ和平協議、ポジティブ材料もドル円は荒い値動きを想定
-前日サマリー-
週末に主要国がロシアのSWIFT排除に合意したことでユーロ円などのクロス円は大幅安でスタート、東京市場の為替相場は週末の動きを織り込む形でユーロ円は先週末終値130.24円から128.70円まで下落しました。欧州市場では、EUがウクライナからのEU加盟要請を受諾する見込みと伝わり、ユーロ円は129.31円から129.78円へ一時急上昇しました。ニューヨーク市場では、ロシア・ウクライナ停戦協議第2ラウンド開催が好感されドルが売られる流れ、ドル円は114.87円まで下落した後、114.94円で取引を終えました。
-ロシア・ウクライナ和平協議、ポジティブ材料もドル円は荒い値動きを想定-
本日のイベントは、豪RBA政策金利・声明発表、独消費者物価指数、カナダGDP、米ISM製造業景況指数、米バイデン大統領一般教書演説が予定されています。
昨日の為替市場では有事のドル買いが働き、対ドルでの欧州通貨安がクロス円主要通貨の下落でも反応しました。また、ロシア・ウクライナ和平協議がひと段落して、数日以内に第2段が開催されるだろうとの報道から、今回のロシア・ウクライナ問題の落としどころを探るフェーズ入りも近づいている可能性がります。ドル円については、リスクオフムードからドル買い・円買いの反応をして、115円近辺を荒い値動きを伴って推移しています。仮に、ロシア・ウクライナ問題の落としどころが見えてくることがあれば、ドル円はドル売り・円売り圧力が増大することが考えられ、ポジティブ材料が出てきてもしばらくは荒い値動きが続くと考えられます。ヘッドラインに対する感応度が敏感な地合いが続くと想定して、本日も丁寧に取引に挑みたいです。