激しくなるロシアへの制裁、ヘッドラインに注目!
-前日サマリー-
東京市場でのドル円は115.04円でスタート。ドル円は小動き、東京市場が休場ということもあり商いも低調でした。ロンドン時間では、115.07円と15時時点(115.05円)と比べて2銭程度のドル高水準でしたが、方向感に乏しく、狭いレンジの範囲内での推移でした。ニューヨークスタート時点では、115.14円とややドル高での推移。本日は重要な米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出ませんでした。市場では「引き続きウクライナ関連のヘッドラインに注目する展開となるが、マーケットはこの材料に疲れ気味であり、ウクライナ情勢を巡る問題は長期化する可能性があり、インパクトが大きい材料が出なければ大きな方向感にはつながりにくい」との声も出ました。また、道中「プーチン大統領はウクライナ侵攻に向け、米国が想定する戦力のほぼ100%を集結させた」との報道を受け一定の緊張感が走りましたが、ドル円の反応は限定的で115.01円付近までドル安の水準になり、最終的には115.019円で取引を終えました。
-激しくなるロシアへの制裁、ヘッドラインに注目!-
本日のイベントは、英ベイリーBOE総裁の発言、米新規失業保険申請件数、米第4四半期GDPが控えています。今現在注目したいヘッドラインとしては、やはりウクライナ情勢の問題です。欧州や米国を中心とした主要各国がロシアに対し、すでにウクライナ東部親ロシア地域との貿易・金融取引禁止、銀行・富裕層の資産凍結と取引禁止等、経済措置を実施する旨の発表をしましたが、昨日米国はロシアへさらなる追加制裁加えるとの米大統領の発言もあり、依然として緊張感が高まっています。
マーケット全体としては、為替にこそ大きな反映は見られないものの、VIX指数が直近30超えを見せ、ニューヨーク金で1トロイオンス1900ドル超え、日本で取引される大阪金がグラムで7000円超えと史上最高値を更新するなど、米国株価指数や上記の金融商品がそれぞれリスクオフの兆しを見せてきており一定の警戒が必要になるかと思われます。また、マーケット自体はロシア関連のヘッドラインに敏感になっており、ロシアのウクライナ侵攻の加速や、各国のロシアへの経済制裁が強まれば格好の売り材料となる可能性があるので常に同関連のヘッドラインには特に注目です。