米休場 欧州各国のPMI速報値に注目
-前営業日サマリー-
早朝のドル円は114.91円付近からスタートし、やや上値の重い展開となりました。ただ、米露外相会談の開催が行われる見通しと報じられたことを受けて、リスク回避ムードが緩和し、東京市場のドル円は一時115.27円まで上昇しました。欧州市場にかけてクロス円も全般的に買い戻しが入ったものの、ウクライナ周辺のロシア兵が増大していると報じられると失速し、ユーロ円は東京時間の上昇を打ち消す形で130.60円付近まで軟調に推移しました。ニューヨーク市場では、ウクライナ東部ドネツク市で大爆発があったと報じられたことでウクライナ情勢をめぐる不透明感が再び強まり、ドル円は115.10円付近で上値の重い展開となりました。米市場が3連休を控えているということもあり、週末クローズにかけてクロス円も上値の重さが意識されました。
-米休場 欧州各国のPMI速報値に注目-
本日は米国市場がプレジデント・デーで休場となります。ニューヨーク時間は流動性の低下から、突発的な値動きに注意したいです。経済指標はフランス・ドイツ・ユーロ圏・英国の製造業PMI(速報値)の発表が予定されています。事前予想は前回1月の数値からほぼ横ばいとなっていますが、オミクロン株感染拡大を受けた行動制限を受けてネガティブサプライズとなる可能性もあり、欧州市場開始後に発表される仏PMIは特に注目したいです。
今週は米露外相会談やFRBが政策決定に用いる米個人消費支出(PCE)、ジョンソン英首相の動向に注目していきたいです。ウクライナ情勢を巡っては米露外相会談に向けた緊張緩和がどこまで進むかが焦点となりそうで、相場全体がヘッドラインに振らされる展開はしばらく続きそうです。ジョンソン英首相に造反する動きが保守党内で広がっていることや、非公式交渉が行われている「北アイルランド議定書」問題が再び注目される局面では、ポンド売りが出やすいことに注意したいです。