FXレポート

FRBボードメンバーの発言に注目

-前日サマリー-
東京市場のドル円は115.45円でスタート、米政府高官の「ロシアは7000人の兵力を増強」との発言が伝わると115.34円まで下落しました。その後は反発して115.53円まで持ち直すものの、「ロシア派勢力がウクライナ政府軍から砲撃を受けた」との報道が伝わると、再びリスクオフの円買いからドル円は115.12円まで急落しました。欧州市場では、東京市場からのリスクオフムードが継続、加えて米新規失業保険申請件数が予想より悪かったこともあり、ドル円は114.85円まで下落しました。ニューヨーク市場では、バイデン大統領やブリンケン米国務長官がウクライナ情勢に関して警戒感を示す発言をするものの、方向感のない展開が続き、114.93円で取引を終えました。


-FRBボードメンバーの発言に注目-
本日のイベントは、米メスタークリープランド連銀総裁の発言、日全国消費者物価指数、英小売売上高、加小売売上高、米中古住宅販売件数、米景気先行指数、米ウォラーFRB理事の発言、米ウィリアムズNY連銀総裁の発言、米ブレイナード次期FRB副議長の発言が予定されています。
 本日は3名の米FRBボードメンバーの発言が予定されています。3月FOMCでの利上げ幅やバランスシート縮小時期を探るうえでのヒントが得られるか要注目です。昨日、ブラード連銀総裁が緊急FOMCは差し迫っていないと発言したことや、先日公表された1月のFOMC議事録が市場参加者の想定ほどタカ派ではなかったことから、3月に0.50%の利上げを行う可能性はやや後退しているとみています。ただし、依然として米国のインフレが進行していることや雇用状況が堅調であることから、0.50%利上げも考慮しつつ各FRBボードメンバーの意向を確認したいです。
 また、ウクライナ情勢は日ごとに緊張感が高まっています。ロシア軍、ウクライナ軍共に砲撃を行ったとする報道もあり情報が錯そうしています。バイデン大統領は「ロシアが進行する可能性は非常に高い」と発言しており、近く本格的な開戦となることも考慮しつつ取引に臨みたいです。

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