豪中銀(RBA)量的緩和終了か
-前日サマリー-
週明けのドル円は115.30円でスタート、東京市場では日経平均が堅調だったことで円が売られる展開、ドル円は115.59円まで一時上昇しました。欧州市場では、独消費者物価指数が前年同月比+4.9%と市場予想(+4.4%)を上回り、ウクライナ情勢の不安から下落していたユーロドルの自律反発を後押し、ユーロドルは1.1157ドルから1.1198ドルへユーロ高ドル安になりました。ニューヨーク市場では、月末のロンドンフィックスにかけて円が買われて、25時を挟んでドル円は115.44円から115.17円へ急落、その後は一時115円を割れる場面もありましたが、ドル円は115.12円で取引を終えました。
-豪中銀(RBA)量的緩和終了か-
本日のイベントは、豪小売売上高、豪中銀(RBA)政策金利、仏消費者物価指数、カナダGDP、米ISM製造業景況指数が予定されています。中国、香港、シンガポールは休場です。本日特に注目すべきは、豪中銀(RBA)政策金利となります。
豪中銀(RBA)は現在、政策金利を0.1%と過去最低レベルで維持することと、週40億豪ドル規模で債券購入(量的緩和)することを柱とした金融緩和を行っています。しかし、前回2021年12月会合では、債券購入については今回2022年2月会合で「検討する予定」とアナウンスされています。これを受けて「今回の会合で量的緩和を終了するだろう」との考えが市場予想の大勢です。ただ、昨日の豪ドル高を見ると、今回会合の量的緩和終了についてマーケットは織り込み済みの可能性があります。そのため、2023年とアナウンスされている豪中銀(RBA)利上げが年内に行われることを連想させる材料などが、豪ドル一段高のためには必要と考えられます。一方、量的緩和継続が決定された場合は注意が必要で、足元の豪ドル/円は約1ヵ月ぶり安値水準、豪ドル/米ドルは先週末に1年2ヵ月ぶり安値水準であるため、ネガティブサプライズと節目のロスカットを巻き込む形で豪ドル一段安の可能性もあります。主要国が金融緩和終了・金融引締めに向かう中で豪州がどの程度のレベルで追随していくのか確認して、本日も取引に挑みたいです。