FOMCで急激なドル高へ
-前日サマリー-
東京市場でのドル円は113.86円でスタート、日経平均株価が270円超下落を見せるとドル円は113.78円まで下落するなど上値の重い展開となりました。ロンドン市場では、株式相場が堅調に推移したことを受け投資家のリスク志向が改善、ドル円は113.88円から114.28円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、米新築住宅販売件数が予想値を上回ったことで114.30円近辺を堅調に推移、FOMCとパウエルFRB議長会見では3月利上げの示唆、バランスシート縮小に前向きな姿勢が示されてドル高が加速、ドル円は114.31円から114.69円へ上昇の高値引けで取引を終えました。
-FOMCで急激なドル高へ-
本日のイベントは、ニュージーランド消費者物価指数、南アフリカ政策金利、米新規失業保険申請件数、米GDP(速報値)、米中古住宅販売保留、米7年債入札が予定されています。
昨日のFOMCとパウエルFRB議長会見では、テーパリングは従来の予定通り3月完了、バランスシート縮小(量的引締め)のガイドライン提示、3月利上げの示唆が大きなポイントとなりました。一方で3月の利上げ幅について一部市場予想にあった0.5%利上げの可能性は言及なし、バランスシート縮小は再投資額の調整で行う方針を示した一方で具体的な開始時期、縮小ペースは含みを持たせる内容となりました。ここまでのマーケットでは、これらの結果を受けてドル高が加速しています。今回の会合までは「3月利上げ見送り」予想も一定数ありましたが、ここから市場コンセンサスの修正が本格的に入ってくると想定すると、しばらくはドル高が続くと考えるべきかもしれません。タカ派なメッセージを受けてドル高が加速するか見極めながら、取引に挑みたいです。