FXレポート

米長期金利の動向に注目

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は114.60円でスタート。この日、日銀金融政策決定会合を控え、ドル円は前日終値の114.62円を挟んでもみ合う展開となりました。決定会合で金融政策の現状維持が発表され後は円売りが進み、米長期金利の上昇によるドル買いの流れも相まって、ドル円は一時115.06円まで上昇しました。しかし欧州市場では米長期金利の伸び悩みが重しとなり114.51円まで下落。その後のNY市場では底堅い動きで推移し、114.589円で取引を終えました。


-米長期金利の動向に注目-
 本日のイベントは英消費者物価指数、加消費者物価指数、米住宅着工件数、米バンク・オブ・アメリカ決算、米モルガン・スタンレー決算が予定されています。今月25日26日に予定されているFOMCを控えて、当局者が金融政策について発言が禁じられるブラックアウト期間に入り手掛かりに欠けるなか、米長期金利が上昇を続けています。新型コロナの景気回復を契機に世界経済が動き出したことで原油が上昇し、12日に発表された米国の12月消費者物価指数は前年比7.0%増と高インフレが示されました。その結果、金利上昇圧力が高まり米長期金利は12月の1.355%から僅か1カ月で1.873%まで大幅に上昇しました。金利上昇局面では日米金利差の拡大でドル買いに妙味があるといえます。
 ドル円は年初に116.34円の高値を付けてから113.48円まで下落し、現在は114.58円まで戻すなど調整局面に入っています。このまま上値を試す展開になるかと言えば短期的な見通しでは厳しいとみてます。米長期金利の上昇から株安が進んだことでリスクオフの円買い圧力が強まっています。また、FOMCを控えて取引が手控えられることからポジションを傾けにくいといった点も挙げられドル円は調整局面が継続するとみてます。ただ仮に調整局面が継続したとしても、取引においてはレンジでは逆張りを試し、中期では下落局面でロングポジションをとるといった戦略を試したいです。

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