年末に向けて
-前週サマリー-
ドル円は114.43円でスタート。昨日からのリスクオンの流れを引き継いで一時114.44円まで上昇しましたが、本日は海外勢の多くがクリスマス休暇に入っていることもあり、日本時間での動意は限られました。一時114.51円と昨日高値の114.47円を上抜ける場面もありましたが、仲値後は買いも一服しました。午後の時点では114.38円とニューヨーク市場の終値(114.39円)と比べて1銭程度のドル安水準、仲値後は売りに押される展開となり、一時114.34円まで下押し。一段の売りを誘う材料も欠いており、継続的に下値を探る展開にはならなりませんでした。ロンドン市場では114.36円と15時時点(114.37円)と比べて1銭程度のドル安水準でした。休場や短縮取引が多い海外市場に入り取引は閑散、ドル円は114.40円前後でのこう着相場が続いていました。ニューヨーク市場では114.39円での水準。東京時間で114.51円でオミクロン株ショックで急落した11月26日以来の高値を塗り替えましたが、15時からこれまでのレンジは114.34-42円とほとんど動意は見られませんでした。その後もレンジ相場は続き114.41円で取引を終えました。
-年末に向けて-
本日のイベントは日本のBOJ主な意見公表が予定されていますが材料は乏しく、今週は年末に向けて市場全体でポジション調整の動きに入ることが考えられます。ドル円自体は先週のクリスマスで閑散とした市場の中レンジ相場での動きが目立ちました。本日も年末に向けてのポジション調整で閑散した動きが予想されますが、前週で114.30円台をキープしており、しっかりと底堅さを見せています。また、日足ベースで見ていく限り、112.74円をサポートとし、下値を切り上げながら上昇しており緩やかではありますが115円を再び目指す動きになる可能性が考えられます。一方、連日暴騰するトルコリラですが、中銀だけでなく政府も本格的に為替介入に関わってきており、外貨だけではなく金の保有量も多いことから、まだまだ中銀にとって市場への介入の余力があるので、エルドアン大統領筆頭に要人の発言には要注目です。