FXレポート

変則的な動きを見せるトルコリラ

-前日サマリー- 

 東京市場でのドル円は113.71円でスタートし、先週末のニューヨーク市場の終値(113.63円)と比べて8銭程度ドル高が進みました。午前中は前週末高値の113.85円が意識される動きが見られ、12時時点では113.59円とややドル安となりました。さらに後場の日経平均株価が650円超安まで下げ幅を広げたことを受け、次第にドル売りの圧力が強まると一時113.41円まで本日安値を更新しました。ロンドン市場に入ると引き続き安値水準を推移し、東京時間でのリスクオフの流れを引き継いで113.34円まで下押しましたが、リスクオフの円買いが一服した後、日経平均先物の上昇がドル買いの動きを支え113.64円近辺まで持ち直しました。ニューヨーク市場でのドル円は上値の重い展開が続き22時時点では113.53円と20時時点(113.60円)と比べて7銭程度のドル安水準でした。しかし米長期金利の低下が一服し、ダウ先物の下げ幅縮小や日経平均先物の上昇も手がかりに買い戻しが入りましたが、東京時間の早朝につけた高値113.73円を試す動きには持ち込めず、113.69円近辺を戻り高値に113円半ばに押し戻されました。その後も大幅に下落している米国株価指数の影響を受けると上値の重い動きを見せ、113.63円で取引を終えました。


-変則的な動きを見せるトルコリラ-
 本日のイベントは、豪)RBA議事録公表(12月7日開催分)、ト)消費者信頼感指数、加)小売売上高、米)20年債入札が予定されています。ドル円の材料としてはいまいち物足りなく、週末のクリスマスに向けてポジション調整に入る可能性もあり、商いも一層薄くなることが考えられます。一方で連日安値を更新し続け6円前半まで下落したトルコリラ円ですが、エルドアン大統領が「為替変動の負担を軽減するため、新たな金融対策を実施する」といった旨の発言をした後、200pips近く急騰し約1週間ぶりに8円台を付けました。実際にここ数週間はトルコ中銀が為替介入を行う場面が増えてきており、頻繁に見せていた急激な下落だけではなく急激な上昇も頻発してきております。かつてないほど変則的な動きになっており、買いの場合でも売りの場合でもエントリーの際には一定の注意を払いたいところです。

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