米国の外交で緊張走るか
-前日サマリー-
週明けの東京市場は堅調な動きに。日経平均は新型コロナのオミクロン株への警戒感から下落したものの、為替は米長期金利の上昇を受けてドル高が進むとドル円は112.85円から113.15円まで上昇しました。欧米市場ではバイデン政権の首席医療顧問を務めるファウチ氏が「オミクロン株は重症化の度合いが高くはない可能性」と述べたことをきっかけにリスクオン相場となり、欧米株式が大幅に反発し円売りが優勢になるとドル円は113.55円まで上昇し113.50円付近で取引を終えました。また、バイデン大統領が北京オリンピックに政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行うと発表しましたが、相場への影響は限定的でした。
-米国の外交で緊張走るか-
本日のイベントは豪第3四半期住宅価格指数、中貿易収支、豪RBA政策金利、独ZEW景況感調査、加貿易収支、米貿易収支が予定されています。「オミクロン株」への過度な警戒感が和らぎ欧米株式は大幅に上昇し米長期金利は1.350%から1.437%まで上昇するなど、素直にリスクオンで反応しました。本日もこの流れが継続するか注目されます。一方で、米国の外交周りが慌ただしくなっている印象です。昨日、バイデン大統領は北京オリンピックに政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行うと発表したことで、中国側の反発が予想されるほか、ウクライナ問題で米国がロシアに対して経済制裁を検討していると報道されており、こちらもロシア側の反発が必至な情勢です。今のところ緊張感は高まっていませんが、過去を振り返ると緊張感が高まるケースが見られるため、取引においては突発的なリスクオフを想定しておきたいです。
