FXレポート

FOMC市場予想は「テーパリング開始」年内最重要イベント

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は113.97円でスタート、RBA(豪中銀)はイールドカーブコントロールの廃止を発表するも市場予想通り、利上げ時期の前倒しに慎重な姿勢を示して豪ドル円は85.67円から84.91円まで豪ドル安円高、他通貨ペアにも円高が波及しドル円も113.60円まで円高になりました。欧州市場では、FOMCを控えて円ショート勢による利益確定円買い戻しの勢いからドル円は一時113.47円まで円高になりました。ニューヨーク市場では、NYダウなど米主要株価指数がそろって史上最高値を更新、為替市場ではドルが買われドル円は113.94円までドル高で反発して取引を終えました。

-FOMC市場予想は「テーパリング開始」年内最重要イベント-
 本日のイベントは、NZ雇用統計、中国サービス業PMI、トルコ消費者物価指数、ポーランド政策金利、ラガルドECB総裁発言、米ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数、ベイリーBOE総裁発言、FOMC(政策金利・声明発表)、パウエルFRB議長会見が予定されています。特に今夜のFOMCは、2021年で最重要のイベントになると考えられます。
 「テーパリング開始の決定が、今夜のFOMCで下される」というのが、市場予想の大勢となっています。FRBはパンデミック対応の一環で、毎月1500億ドルずつ米国債とMBSを新規買入を行う政策によって、市場に大量のドルを供給してきました。しかし、足元の米国ではワクチン接種が一巡し経済活動が再開されてしばらくたち、米国のインフレ率は5.4%(年率)と約13年ぶりの高水準となっています。今夜決定されると言われている「テーパリング」によって、毎月1500億ドルずつの新規買付枠が次回以降150億ドルずつ減額されて、金融緩和を縮小させるだろうと予想されています。米国の金融緩和の終わりが始まる日として、今年最も重要なイベントと言えるFOMCの結果に注視して、取引に挑みたいです。

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