RBAはいよいよタカ派シフトか?
-前週サマリ-
週明けのドル円は114.13円でスタート、東京市場では、週末の衆院選の結果を受けて114.30円まで円安になりました。欧州市場では、東京市場の流れが継続して114.44円まで円安になったものの、円ショート利益確定の動きが優勢で114.13円まで円高になりました。ニューヨーク市場では、ISM製造業指数が60.8と市場予想(60.5)より良好だったものの前回(61.1)より悪化、先週末のユーロドル下げからの反発の勢いも重なりドル安の流れとなり、ドル円は113.98円で取引を終えました。
-RBAはいよいよタカ派シフトか?-
本日のイベントは、日銀会合議事録、RBA(豪中銀)政策金利、スイス消費者物価指数、米バージニア州知事選投開票、米FOMC(1日目)が予定されています。特に注目すべきは、RBA政策金利です。
RBAはパンデミック対応として、大規模な金融緩和政策を行ってきました。足元では「政策金利を過去最低水準の0.1%」「豪3年債利回りを0.1%程度になるように操作(イールドカーブ・コントロール)」「週40億豪ドル程度の豪国債等の買い付け(量的緩和)」を主な金融政策としています。しかし、10月以降の豪3年国債利回りは上昇傾向にあり、先週は一時1.24%程度まで上昇、RBAの目標の0.1%から大きく乖離しました。市場ではRBAの主な金融政策の一つである「イールドカーブ・コントロール」を、今回の11月会合で撤廃するのではないかとの思惑が強くなっています。ただ直近のRBA会合の結果は、利上げ先送りアナウンスや量的緩和の長期化アナウンスなど、市場のRBAタカ派シフト期待を跳ね返す内容が目立ちます。市場の思惑通りRBAのタカ派アナウンスが確認できるのか、市場のタカ派期待を打ち消すに足る金融緩和継続のメッセージを打ち出すのか、豪ドルの先行きを占うためにも注目して、取引に挑みたいです。