-見逃せない重要イベント-
-前週サマリ-
先週のドル円は113.48円でスタート、原油価格急上昇を背景に26日に週高値114.31円まで円安が進行しましたが、米国長期金利の低下が意識され27日からは114円を割り込む展開でした。黒田日銀総裁の円安容認発言とECB理事会が市場の利上げ期待を十分打ち消せない中で、ドル円は114円を前にもみ合う展開が続き、29日は来週FOMCでのテーパリング開始を見越してドルが買われ、ドル円は113.97円で取引を終えました。
-見逃せない重要イベント-
本日のイベントは、日衆院選投開票明け、中国PMI、独小売売上高、米ISM製造業景況指数が予定されています。
週末に行われた衆院選の結果に対して、この後の東京市場ではクロス円通貨を中心に反応するだろうと考えられます。海外投資家が日本を分析するとき、国内政治動向の関心度は非常に高いため、欧州市場オープン後は東京市場の流れが加速する可能性も十分に考えられます。日本の衆院選の結果を見て海外勢が仕掛ける方向が円買いか円売りかを東京市場の動きから確認して、欧州市場オープンを迎える流れとなりそうです。
FOMC(2・3日)ではテーパリング開始の確認と金利動向に注目です。市場では今月のテーパリング開始を織り込み済み、そのため早期利上げの可能性にも注目です。先週は米GDP成長鈍化、米長期金利低下を受けて一時的にドル安となりましたが、この傾向に変化が表れるのか、衆院選結果を受けた円主導のトレンドが出てくるのか、今週はイベントに左右される局面が増えそうです。