FXレポート

113円を付けたドル円、全般的な円安

-前日サマリー-
 東京市場でのドル円は112.24円でスタート。先週発表された雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回ったことから、東京市場でのスタートにやや不安が残っていましたが、米金利先高観からのドルの押し目買い意欲は強く底堅い動きとなりました。また、岸田首相が金融所得課税の見直しを当面撤回する姿勢を示したことでCME日経平均先物が上昇して始まったこともサポートされ、瞬間112.33円と2019年4月以来の高値を付けました。ロンドン市場に入ると引き続きドル買いの流れが継続し、ドル円大幅に上昇し、瞬間112.84円を付けました。また、鉄鉱石価格の上昇が資源国通貨である豪ドル買いを誘い豪ドル円も82.85円まで上値を伸ばしました。ニューヨーク市場では113円台を乗せた状態でスタートし、2018年12月以来の高値更新となりました。113円台の大台を乗せたことから利食い売りに押される場面も見られましたが、下押しは限定的で底堅く推移し、その後もドル円の買いの勢いは衰えず113.34円まで値を上げました。明け方4時の時点では113.33円と午前2時(113.40円)と比べると7銭程度のドル安水準。米株式市場で主要3指数ともにマイナス圏に沈んだことも材料視されドル買いが一段落し、最終的に113.30円で取引を終えました。

-113円を付けたドル円、全般的な円安-
 本日のイベントは、英)失業率、独)ZEW景況感調査、米)クラリダFRB副議長の発言、米)3年債入札、米)ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、米)10年債入札が予定されてます。昨日ドル円が2018年12月以来に113円台を超え、NY原油も80ドル台と2014年以来約7年ぶりの高値を付けたこともあり、カナダドルやロシアルーブルなどの産油国通貨が呼応するかの如く反応し上昇、カナダ円に至っては2018年1月以来の高値を付けています。よって為替市場は全体的に強い円安の水準でありクロス円通貨は高値圏での警戒感から調整売りの動きが起こることも考えられます。また本日はニューヨーク市場で米国債の入札や比較的相場に影響力のある要人の発言も控えていることから米ドルにとっては材料の事欠かない忙しい一日となるでしょう。

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