米雇用統計に向けて、新規失業保険申請件数に注目
-前日サマリー-
東京市場のドル円は111円半ばでドル優勢の地合いを継続してスタートしました。プラスで始まったものの軟調に推移する日経平均株価の動きも目立つ中、ドル円は堅調さを維持、時間外の米10年債利回りが前日から一段上昇となると111.77円まで本日高値を更新しました。しかしながら、欧州市場に入ると原油をはじめとするエネルギー価格の高騰などの要因により欧米株価指数が大幅安となりました。これを受け市場ではリスクオフのドル高・円高が進行、その後も株価が下げ止まらない中で円買い・外貨売り圧力が強まると、円が独歩高の展開が暫く見られました。NY市場では、低下していた米10年債利回りが落ち着いた他、米株相場が下げ幅を縮める動きに合わせてドル円は下げ渋りました。一時110.20円まで下値を広げたもののその後は持ち直し、前日比ではやや下げて111.42円で取引を終えました。
-米雇用統計に向けて、新規失業保険申請件数に注目-
本日のイベントは、日)黒田日銀総裁発言、独)鉱工業生産、欧)ECB理事会議事要旨、米)新規失業保険申請件数、加)マックレムBOC総裁発言が予定されています。引き続き中国は国慶節で祝日休場になっています。
各時間に注目イベントが控えていますが、本日は米新規失業保険申請件数に注目したいです。市場予測は前週比34.8万件と前回からは減少が見込まれていますが、このところ米新規失業保険申請件数は予想を上回り増加傾向にあります。今回も予想上振れとなればネガティブな反応が想定される他、明日の9月米雇用統計に向けて前駆的な指標でもあることから、今週のメインイベントを見極める上でも注目度は高いと言えそうです。