FXレポート

新規失業保険申請件数と日本株の動きに注目

-前日のサマリー-
 東京市場でのドル円は、前営業日より40銭高い110.26円でスタート。
この日130円近く下落して始まった日経平均株価がプラス圏を回復するとドル円にも買いが散見され、昨日高値の110.32円を上抜けて一時110.33円まで値を広げましたが、時間外の米10年債利回りが1.36%台まで低下するなど、これが重しとなり上値を抑えられてもみ合いとなりました。ロンドン市場入り前には110.40円台をつける場面があったものの時間外の10年債利回りが低下したことを眺め、一気に110.17円まで下落しました。ニューヨーク市場に入るとドル円は反発し、110.37円まで上昇するも、その後はじりじりと下落し始めました。また、米10年債入札の落札利回りが2月以来最低だったことがさらに下落を加速させ、110.20円付近でいったん反発するもその後の動きは限定的でこの日は、110.26円で取引を終えました。

-新規失業保険申請件数と日本株の動きに注目-
 本日は20:45にECBの政策金利、21:30に米新規失業保険申請件数の発表が控えてます。特に米新規失業保険申請件数の結果は経済回復度合いが焦点となるアメリカにとって重要指標となりますので結果が予想よりも好結果であれば上昇、また悪結果であれば下落することも考えられます。また、今週は日本の株式市場で日経平均株価指数が3万円を超えるなど強さを見せており、本日も上昇し続ける場合、為替も日経平均の上昇に追従して上昇する可能性も考えられます。
昨日発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、賃金や雇用の伸びが振れられており、米経済の回復が堅調である旨の内容でした。しかし同報告に新型コロナウイルスのデルタ株の成長が懸念点として挙げられており、今後の警戒要素またはドル円の売り材料として考えられます。

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