米ISM製造業景況指数、7月のコロナ感染者増加の一方で強気予想
-前日サマリー-
先週の為替市場は110.53円でドル円はスタート、週前半は中国株の大幅下落をきっかけとしたリスクオフムードの高まりとFOMCにむけたポジション調整の動きから109.59円まで円高になりました。FOMCが予想通りのハト派の結果だったことと米4-6月期GDPが市場予想未達だったことを受けてドル円の上値は重く、週後半には109.37円までドル安が進行しました。週末にかけては月末のポジション調整の動きからドル円は109.68円まで自律反発して取引を終えました。
-米ISM製造業景況指数、7月のコロナ感染者増加の一方で強気予想-
本日のイベントは、独小売売上高、スイス消費者物価指数、米ISM製造業景況指数(7月分)が予定されています。
特に注目すべきは、米ISM製造業景気指数となります。今回発表の7月分の市場予想は60.9と、前回(60.6)よりも改善するだろうと市場では考えられています。前回の内容では、需要面では活気がある一方で、供給面では人手不足や原材料の調達難から懸念があり、コストプッシュ型のインフレ圧力の懸念が読み取れました。今回の7月発表分では、7月に入ってから米国で新型コロナ新規感染者数が増加している影響が、需要側に影響があるのかという点と、供給側のネガティブな部分にどのように影響しているかという点に注目しています。景況指数の市場予想はやや強気と感じますが、内容も丁寧に確認して取引に挑みたいです。