予想はやや強気? PMI祭り
-前日サマリー-
東京市場では、ドル円は直近2日間で1円近く上昇した反動から110.30円から110.08円まで円高になりました。欧州市場では、ECBがフォワードガイダンスを見直して金融緩和継続の姿勢を示しましたが、大勢の予想通りだったことから材料出尽くしの買い戻し、ユーロドルは一時1.1813ドルまでユーロ高となりました。ニューヨーク市場では、新規失業保険申請件数が41.9万人と市場予想(35万人)に反して前回(36万人)より悪化したことが嫌気され、ドル円は110.23円から一時110.02円までドル安の動き、その後は110.23円と110.06円の間を一進一退の展開となり110.17円で取引を終えました。
-予想はやや強気? PMI祭り-
本日のイベントは、日本祝日(スポーツの日)、豪ロウRBA総裁発言、英小売売上高、欧米各国の製造業・サービス業PMI(購買担当者景気指数)、露政策金利、カナダ小売売上高、東京五輪開会式が予定されています。
特に注目すべきは、欧米各国のPMIの発表になります。最初に発表されるフランス(16時15分発表予定)のPMIは、そのあとに続くドイツ、EU、英国、米国のPMI結果を予想する意味でも重視され、このタイミングから動意づくことが想定されます。足元の為替水準を確認すると、ユーロは5月末の高値から売られ続けている水準、ポンドは要所要所で反発する力があるものの5月末の高値から上値を切り下げている水準と、欧州通貨は相対的に安い水準となっています。各国PMIは、前回とほぼ同水準の結果だと予想されています。新型コロナの再拡大が懸念されている中で前回と同水準ならば十分良好な結果だと考えられますが、市場予想に反して悪い結果の場合は、欧州通貨の一段安の可能性もあると想定して取引に挑みたいです。