自律反発、買われる資産は選別されている
-前日サマリー-
東京市場では、世界的な株安と米長期金利低下が一服したことを受けて、ドル円は109.40円から109.60円のレンジ相場となりました。欧州市場では、主要国の中でも新型コロナ感染再拡大が懸念されている英国のポンドが売られる展開、ポンド円は149.98円から148.48円へ継続的に下落しました。ニューヨーク市場では、NYダウの一時600ドル超高や米長期金利の急反発を材料にリスクオフムード一巡から自律反発の流れ、ドル円は一時109.36円から109.95円まで上昇し、109.87円で取引を終えました。
-自律反発、買われる資産は選別されている-
本日のイベントは、日銀議事録要旨公表、日貿易収支、豪小売売上高、南ア消費者物価指数、米週間原油在庫、米20年債入札、日米製造業大手決算発表が予定されています。
月曜日に株安・金利低下・原油安が重なり世界的にリスクオフ相場となりましたが、昨日は一転して自律反発の相場となりました。しかし資産別の動きをみると、株式市場・米長期金利・ドル円は上昇の動きを見せた一方で、WTI原油先物・ポンド円などは下げ止まりの動きとなりました。マーケットすべてがリスクオンになったというわけではなく、経済状況や需給状況をみて買うべき資産クラスが選択される地合いとなっています。為替市場を考えると、新型コロナの感染状況が深刻な英ポンド、原油価格と相関性の高い豪ドル・カナダドル・露ルーブルについては、ボラタイルな値動きになることが考えられます。為替レートと相関の高い経済指標を確認しながら、取引に挑みたいです。