日銀政策決定会合に注目
-前日サマリー-
東京市場では、前日のパウエルFRB議長の議会証言から続くドル安が継続してクロス円は全体的に売りが先行、ドル円は109.75円まで下落しました。欧州市場では、サンダース英中銀金融政策委員が「刺激策の解除がまもなく適切となる可能性がある」と発言したことからポンドが買われ、ポンド円は152.80円近辺まで1円程度急伸しました。ニューヨーク市場では、パウエルFRB議長の議会証言は予想通りの結果で市場の反応は限定的、米株式市場の軟調さからリスクオフムードとなり、序盤はドル買いが優勢となりました。しかし、米長期金利が1週間ぶりに1.30%を割れドル安が進行、ドル円は109.82円で取引を終えました。
-日銀政策決定会合に注目-
本日のイベントは、NZ消費者物価指数、日銀政策決定会合、黒田日銀総裁の記者会見、米小売売上高、ウィリアムズNY連銀総裁発言、ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
今回の日銀政策決定会合では、政策の変更はないとの見方が多数派となっています。展望リポートでは、原油価格の上昇などにより消費者物価の見通しは上方修正される予想となっています。GDP予想は、東京で再び緊急事態宣言が発令されたことや、足元で新型コロナ感染者数が増加していることを踏まえて下方修正される見通しです。また前回の会合で導入が決定した気候変動対応オペについて、今回の会合でどこまで具体的な内容が示されるのかも、日銀展望レポートの結果と合わせて注目したいです。