米消費者物価指数に注目
-前日サマリー-
東京市場では、株高期待からドル円は110.25円付近まで上昇するも、米長期金利が時間外取引で低下気味に推移したことから失速、一時110.01円までドル安になりました。欧州市場では、米長期金利が1.32%まで下落したことを受けてドル安が加速してドル円は一時110円を割れ、タカ派として知られるデギンドスECB副総裁がハト派発言をしたことを受けて対ユーロのドル買いが波及、ドル円は110.26円まで反発しました。ニューヨーク市場では、米長期金利が3日ぶりに1.37%まで上昇したことや、米主要3指数が史上最高値を更新したことを受けリスクオンムード、そのままの勢いでドル円は110.34円で取引を終えました。
-米消費者物価指数に注目-
本日のイベントは、中国貿易収支、英BOE金融安定報告書公表、英ベイリーBOE総裁発言、米消費者物価指数、米30年債入札、米大手金融機関決算発表が予定されています。
特に注目すべきは、米消費者物価指数となります。前回の米消費者物価指数は、市場予想を上回る結果(5月CPI前月比:+0.6%、市場予想:+0.4%)だったことを受けて、翌週に予定されていたFOMCに向けたテーパリング期待の高まりからドル円は20銭程度ドル高に動きました。今回の米消費者物価指数の市場予想(前月比)は0.5%とインフレがやや減速するとの予想ですが、前回同様に市場予想を上回る結果の場合、足元でやや売られ気味のドルに買いが集まることも考えられるため、今夜の結果には注目しています。
また、今週から順次発表されている米大手企業の決算次第では、米主要株価指数の一段高によるリスクオンムードからドル高に動くことも期待できるため、決算結果にも注目したいです。