中長期目線では
-前日サマリー-
昨日はクロス円全般で大幅な下落が見られました。ドル円では一時109.53円をつけるなど110円台を易々と割る展開も見せました。昨日までも円高の動きを見せていましたが、米株市場の堅調さで底堅く推移していました。ただ昨日は米ダウ平均が一時500ドル超安となりその支えを失った形となります。ここから再度大きく上昇に転じる展開は予想し辛く、110円下での推移が続きそうです。
-何が見直されたのか-
昨日発表されたECB戦略見直しでは殆ど一部報道で報じられた内容をなぞる形となりました。
インフレ目標については上下に幅を持たせる2%とし、インフレのオーバーシュートも容認。適用は今月末の理事会からとされました。前述のように事前報道がなされていた点もあり市場の反応は限定的であったものの、中長期的にはユーロの圧迫要因となることが予想されます。
本日は6月分のECB理事会議事要旨公表、それに伴うラガルドECB総裁発言などが予想されています。会見は戦略見直しを踏まえた上でのものとなるため、その内容には一定の注目を向けておきたいです。