金利上昇に前向きか
-前日サマリー-
昨日は大きな経済指標の発表こそなかったものの、いくつかのトピックでヘッドラインが賑わいました。
まず、ハイテク株を中心とする米ナスダックが大幅安となり米株の上昇に一服感が出てきました。250ドル超の下落となったものの、米ドルの反応は極めて限定的でした。
また、イエレン米財務長官が「景気が過熱するようなら金利を上昇させる必要がある」と発言しました。これにはドル高で大きく反応しました。
-金利上昇に前向き-
昨日のイエレン米財務長官の発言はマーケットにとって極めて不意打ちとなりました。発言内容をもう一度振り返ると「景気が過熱するようなら金利を上昇させる必要がある」という内容でした。そもそも財務長官が金利動向・方針について言及するのは稀ですが、元FRB議長を経験したイエレン財務長官ならではの発言だったと言えるでしょう。
ただ、足下の景気は経済指標の発表を見る限り、強弱が入り混じる結果となっており決して"過熱"しているような状況とも言えません。また、為替や株式は発言に大きく反応したのに対し、金利は特段の反応を示していませんでした。
本日はISM非製造業景況指数とADP全国雇用者数の発表が予定されています。ポジティブな内容であれば上記の発言に関連付いて金利上昇が織り込まれる可能性があるでしょう。