上値の重たさ、拭えるか
-前日サマリー-
昨日は目立った指標もなく落ち着いた値動きを見せると思いきや、欧州市場時間に110.50円付近にあったドル円は利益確定売りに端を発しストップを巻き込みながら109.65円まで下落しました。その後も上値の重たさは拭えず、110円への回帰は果たせないままクローズを迎えました。先週末の雇用統計や今週初めのISMなどで米経済の力強さと回復具合は確認されていましたが、いずれもドル高での反応は見せていませんでした。そのため調整段階に入ったとされていただけに今回の下落はしっかりと上値の重たさを表し再確認した形となりました。
-FOMC議事録公開-
本日27時にFOMC議事録が公開されます。本日発表分は3月16-17日開催分で、FOMCが経済見通しの大幅上昇修正を行った回となります。ただ、経済のアップサイドを予想しながらもその予想が現実にならない限りは政策スタンスを堅持するとの見方から今回の議事録が公開されることによるサプライズは特段見当たらないと考えられます。そうなるとドルを取り巻く環境は引き続きやや下方向に目線を向けるのが安牌とも感じられます。