イベントこなし再び上昇するか
-前日サマリー-
東京市場のドル円は月末期末とあって仲値にかけて本邦実需勢の買いが断続的に入り110.96円まで上昇しました。その後、欧州市場ではドル円は売り基調となり110.52円まで軟化しましたが、この水準では底堅い動きとなりました。NY市場でばバイデン大統領のインフラ計画が発表されたものの、ほぼ事前予想通りだったことやスピーチ前に概要が公表されていたことで為替への影響は限定的となり、ドル円は110.71円で取引を終えました。
-イベントこなし再び上昇するか-
本日は第1四半期日銀短観、豪小売売上高、豪貿易収支、中財新製造業PMI、米新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数の発表が予定されています。バイデン大統領のインフラ計画発表を無事にこなした裏で、米長期金利は1.710%まで低下していましたが再び1.744%まで上昇しています。本日の米経済指標が予想を上回り早期の景気回復が意識された場合、長期金利の上昇とともにドル高が進むと考えられます。ドル円をテクニカル面でみると、日足一目均衡表の基準線は上向きとなっているほか、20日移動平均線にサポートされており下値は堅そうです。一方で、上値では目立ったレジスタンスもなく上値を試すには良い環境といえそうです。