週末は米長期金利と株価主導か
-前日サマリー-
東京市場は日経平均が堅調に推移したほか米長期金利の上昇を受けて、ドル円は買いが先行し108.98円付近まで上昇しました。欧州勢参入後もドル円の勢いは止まらず109.15円付近まで強含みました。NY市場ではバイデン大統領が大統領就任後初の記者会見に臨みましたが、「2024年の大統領選に再選に向けて立候補する」「次の大きな動きはインフラの再建です」など財政出動が意識される発言を述べましたが、為替への影響は限定的でドル円は109.16円で取引を終えました。
-バイデン大統領の初の記者会見は肩透かしに-
本日のイベントは英小売売上高、IFO景況指数、米個人所得、EU首脳会議が予定されています。昨日、バイデン大統領が就任後初めての記者会見に臨みましたが、大きなサプライズはなく事前予想通りインフラ投資を行うことが発表されました。ドルは景気回復の期待感から買いが先行しユーロドルは昨年11月以来となる1.1768ドルまで買い進みました。一方で、EU首脳会議では異例となるバイデン大統領の参加に沸きました。ただ、トランプ前大統領との間に冷え込んだ関係を改善するアピールの場となりましたが、具体的な内容はなくパフォーマンスのみに留まり今後の進展に注目といった印象です。本日も2日目のEU首脳会議となり終了後に声明が発表されますが、大きな変更点がなければ無風通過になるとみてます。一方で、週末の取引材料は主要な株価指数や米長期金利となります。昨日も複数のイベントがあったものの、イベントでの反応は乏しく株価や米長期金利の変動による取引が中心になっており、仮に金利が上昇した局面ではドル高を意識して取引するなど状況に合わせて取引にのぞみたいです。