金利はきっかけ
-前日サマリー-
週明けの為替市場は、週末に米追加経済対策法案が上院で可決されたことを受けリスクオンの動きでスタートしました。ロンドン時間になると米10年債利回りが一時1.61％まで上昇したことを受け幅広い通貨に対してドル高が進行するも、金利上昇ペース一服に伴い強弱入り混じる展開の中で、対円ではドル高となりました。アメリカ市場がオープンするとドル高円安は加速、独DAXが史上最高値を更新し、NYダウがザラ場で最高値を更新したことも追い風となり、2020年6月ぶりの高値となる108.91円で取引を終えました。
-金利はきっかけ-
本日のイベントは米3年債入札が予定されています。直近1カ月間で久しぶりに米3年債利回りが上昇の動きを見せており、入札結果次第では3年債利回りの変動が米長期金利の変動要因となる可能性もあるため注意が必要です。
また、昨日の株式市場では独DAX・NYダウが最高値を更新した一方で、中国株価指数・米ナスダック指数は大幅下落、商品市場では足元好調だった原油WTIが大幅反落となりました。米長期金利上昇を背景とした機関投資家の持ち高調整が為替市場を動かす場合、リバランスがひと段落する月末にかけてトレンドを形成する可能性もあるため、通貨ペアによってはロング・ショートどちらからエントリーするのか一層慎重になって、取引に挑みたいです。
