再度注目されるYCCの是非
-前日サマリー-
昨日のドル円は一時107.15円まで上昇し、一昨日に一服したと思われたドル買い圧力が再度高まった形になりました。背景にはやはり米国債利回りがあり、米10年債が1.5%近くまで上昇したことが要因とされています。ただ、ドル高についてマーケットの一部からはやや過熱感が指摘されており、107円を挟んだ攻防戦が続く様子見ムードが否めない地合いです。昨日発表となった経済指標が芳しくない結果だったことも将来の方向感を失わせる要因となっています。
-パウエルFRB議長の口からは-
本日はパウエルFRB議長の発言が予定されています。発言では、目下のインフレ期待からなる米国債利回りの上昇について何かしらのコメントがあるかどうかに注目が集まっています。特にYCC(イールドカーブコントロール)に踏み切るのではないかといった憶測もマーケットでは飛び交っており発言内で触れるかどうか要注目です。ただ、昨晩エバンス米シカゴ連銀総裁は「YCCについては考えていない」とハッキリ明言しました。エバンス総裁はFOMCボードメンバーですがそれを束ねるパウエルFRB議長の見解が気になるところです。