豪ドルも金利へ
-前日サマリー-
昨日のドル円は一時106.88円まで上昇し、106円台後半まで上昇しました。日足ベースでは5日連続の陽線でドル高の勢いの強さを感じさせます。背景には変わらず米のインフレ期待からなる米国債の利回り上昇があります。先週のパウエルFRB議長の会見ではFRBもこの状況を静観するとしています。マーケットの一部では過熱感に対する警鐘も聞こえてきますが、前述のFRBの静観スタンスやドルの水準がまだ過度に高くなっていない事から金利・ドルの上昇のブレーキとして機能はしていません。
-豪ドルも金利にやや敏感に-
豪ドルは2月から続く上昇トレンドが継続しています。本日はRBA政策金利と声明の発表が予定されており、政策金利は据え置きがコンセンサスとなっています。RBAは先週、国債の利回り目標維持の為に3度国債を買い入れており、金利への注目・警戒感はいつも以上と言えるでしょう。声明においても現状の金融緩和を継続する方針を発表するとみられていますが、直近の指標結果などから国内の経済状況が好転していると判断できるため、これ以上の緩和拡大は難しいかと思われます。一足先に金融政策の発表が行われたRBNZ(NZ準備銀行)の政策金利・声明発表においても政策金利の「維持」と金融緩和の「維持」が発表されたのにも関わらずNZドルが大きく買われた動きが本日の豪ドルでも観測されるかもしれません。