英第4四半期GDPに注目
-前日サマリー-
昨日の東京市場では本邦が建国記念の日で祝日休場であったことから、動意の乏しい動きに終わりました。バイデン米大統領と習近平・中国国家主席の電話会談でパンデミック、人権問題や通商問題について意見が交わされたとの報道が入りましたが、相場への影響は限定的でドル円は104.60円台でのもみ合いになりました。欧州市場に入ると、ドル買いが優勢になった事に加えて米10年債利回りが1.13%台へ上昇していることなどを影響に104.76円付近まで上昇します。NY市場ではダウ平均が連日で最高値を更新するなど株相場が上昇したことでドル買いが優勢になり、104.80円まで上昇しますが、株価が下げに転じると同時に10日高値の104.84円がレジスタンスとして意識された為に勢いをなくし、104.71円で取引を終えました。
-英第4四半期GDPに注目-
本日のイベントは英第4四半期GDPと米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)が予定されています。本日発表される第4四半期GDPは特に注目が集まります。前回の第3四半期GDP発表時には前期比16.0%増と過去最高の伸びとなるポシティブな結果で市場を大いに沸かせましたが、今回の第4四半期は前期比0.5%増とほぼゼロ成長の見込みとなっています。前回発表後の英国では新型コロナウイルスの変異種の脅威が国内で新たなロックダウンを促したなど英経済を停滞する要因がいくつかあり、一時期はマイナス成長の予測まで流れたこともあります。この状況下で発表されるGDPが仮に事前予想を下回るデータとなった場合は、前回マイナス金利導入にはあまり消極的だった英中央銀行も再検討せざる得ない形になりポンドの方向性が大いに変わる可能性がありますので、発表時には警戒が必要となります。