ドル高のサポート要因？
-前日サマリー-
先週末のドル円は先週半ばから続くリスク回避に起因したドル高が継続し一時104.95円まで上昇しました。105円目前まで上値を伸ばしましたが戻り売り狙いの動きも見られ105円の壁の厚さを再確認しました。昨年から続く長期の下降トレンドから反転の兆しが見えており、105円を超えるようであれば長期トレンドの転換も視野に入ってきそうです。
-ISMは堅調さ維持できるか-
本日24:00に発表が予定されているISM製造業景況指数はここ数回の発表で非常に堅調に推移しています。昨年夏頃から、結果は好況の目安とされる50を超えており先月発表分に至っては60を超えるなど非常に堅調な数字を記録しています。今回のマーケットコンセンサスも59.1と非常に力強い数字が予想されています。勿論、新型コロナウイルス感染拡大による不確実性リスクは十分考えられ、データとしても出てくる可能性はあります。しかし、財需要の回復ペースや政府による財政出動から個人消費は一段と増加している(する)ことが予想され、先行きは明るいと言っていいでしょう。ここ数か月、本指標の結果が為替へ与える影響は限定的となっていますが、ポジティブな結果は米経済の前向きな先行きを想起させます。ドル高を一層後押しする要因となることも十分考えられそうです。
