久々のドル買いにマーケットが沸く
-前日サマリー-
週明けは勤労感謝の日で東京市場が祝日休場となり、取引参加者の減少もあって動意薄の展開になりました。欧州市場に入ると、ドイツ、欧州、英国のPMI速報値が予想を上回り欧州通貨買いが強まりました。ユーロ円は123.20円から123.33円まで上昇し、ポンド円は138.83円まで上昇しました。また英国と欧州の貿易協定が合意するとの期待からポンド買いが強まる場面が見られました。NY市場では米製造業PMI速報値が56.7と予想の53.0を大幅に上回りドル全面高に。ユーロドルは1.1903ドルから1.1799ドルまで下落し、ドル円は一時104.63円まで上昇し104.47円付近で取引を終えました。
-米経済指標の発表に注目-
本日のイベントは独IFO景況指数、米消費者信頼感指数、翌日(25日)の朝方にRBNZ金融安定報告書公表が予定されています。マーケットでは新型コロナの感染者拡大を受けて、景気後退の懸念が高まっていたなか、昨夜の米製造業PMI速報値の好結果でドル買いが大きく進みました。本日の米消費者信頼感指数も好結果が続けば一段とドル買いが進む展開も見られそうです。もっとも、注意したいのは直近大きく上昇した後に利益確定の売りが強く半値戻しや全戻しになるケースが見られるため、買いから入る場合は損切りを浅めに設定するなど警戒したいです。
一方で、英EUの貿易協議は「英国と欧州連合(EU)の自由貿易交渉で、部分合意を目指している」との報道が伝わっていますが、これまでに噂や憶測で反応した後に両担当者から否定されるという流れが続いているだけに正式な回答を待って取引に入るのが賢明と考えます。